JAPAN DREAM アライアンスパートナー:PCN川越様 インタビュー
こちらからPCN川越様との協働プロジェクトの様子もあわせてご覧ください。
PCN川越様 インタビュー
講師をして下さったPCN川越の
- 大石懐子さん(兼Kidプログラミング&&サイエンス教室 コーディエンス 代表)
- 萩原美鶴さん
にインタビューさせて頂きましたので、ご紹介します!
Q:プログラミング教室の開催を引き受けて下さった経緯を教えてください。
(大石さん)
PCN川越として活動の幅の拡大を色々と模索している中で、株式会社ict4e代表の原さんからSOLTILOの国内プロジェクトの紹介と母子生活支援施設の子ども達を対象としたプログラミング教室の打診を頂きまして、「すべてのこどもたちにプログラミングの機会を提供する」を掲げるPCN(プログラミング クラブ ネットワーク)の理念にも合致する活動になると感じましたし、私個人としても不登校の子どもやそのお母さん達の支援をしたいなと考えておりましたので、母親支援という面でも親和性が高いなと思いました。
川越を拠点に活動している団体としては、「川越からプログラマーを育てたい」といった想いも強く持っていますし、同時に「川越だから出来ること」も考えて活動をしていきたいと考えています。今日萩原さんに着物で来て頂いたのも、「蔵の街・小江戸川越」を思い起こさせる部分でもありますし、PCNが主に扱っているIchigoJamは、シニア世代でも比較的なじみのある“Basic言語”といわれるプログラミング言語を使用しています。ですので、今後関わって頂く方を増やしていく際にはシニアの方に入って頂くのも面白いのではないかと思いますし、今の子ども達はシニア世代と接点のない子も多いので、地域のシニアと子ども達がつながるプラットフォームに出来ればなと考えています。
Q:「不登校の子ども達やお母さん支援」を行いたいとお考えになられたきっかけは?
(大石さん)
娘の同級生やママ友の子ども達の中に、公立/私立関係なく学校に通えていない子どもが複数いたことと、先月(2020年11月)に不登校の子どもを持つ親向けの講演をしたことが理由としては大きいです。
お母さん達に『どんな支援があると良いか?』と伺うと、『居場所がない』といった声が多く聞こえてきました。平日の昼間に小学生くらいの子どもを連れて出かけていると、周りからの目線が気になったり変な声のかけ方をされると。その一方で、お母さん達は子どもの引きこもりを心配していて、どこでもよいから家の外に出て、外で活動できる場所が欲しいと話されています。また、そうやって子どもを心配しているお母さん自身がかなり疲弊していて、中には泣きながら話をしてくれた方もいました。
子ども達が学校に行かなくても学ぶことが出来る場所を提供していきたいと思いますし、同時にお母さん達が自分の気持ちを吐き出せて、リラックス出来る安心安全な場づくりをしていきたいなと思います。
Q:今日参加してくれた子ども達の中には、実際に学校に通うことが出来ておらず、家を出ることも億劫となってしまっている子もいました。彼らの様子はいかがでしたか?
(大石さん)
私が運営しているプログラミング教室(コーディエンス)に来てくれている子ども達と全く変わらず、瞳をキラキラさせて参加してくれていました。中には習ったコードをすぐに応用して、自分から新しい動きをプログラミングして周りの子たちのお手本となってくれた子もいました。彼はプログラマーとしてセンスあると思いますよ!
Q:萩原さんは、普段は大人向け、プロ向けのセミナーが専門で、子ども達を対象とした対面でのセミナーは初めてとのことでしたが、やりにくさや何か新しい発見はありましたか?
(萩原さん)
Webゼミ(オンライン教室)で子ども達に教えたことはあるのですが、オンラインなので直接指導ができなかったり画面の向こうの状況がわからないってことがあったりして、今回は子ども達に近くまでいって直接指導することが出来たのでやりにくさは無かったです。
大人向けのセミナーだと壇上から一方的に話して終わりってことが多くて、今日は全員が課題をクリアできたことを確認しながら進めることが出来たので、みんな理解していて欲しいなと思いますね。
Q:次回プログラミング教室を開催するとしたら、どんな内容にしたいですか?
(大石さん)
自分でゲームを作る体験をしてもらえたらなと思いますね。
ゲーム好きな子は多いと思いますので、自分達が好きなゲームを自分で作る感動を味わってほしいです。
(萩原さん)
あとはロボットを動かすことも体験して欲しいなと思います。
今日は時間が無くなってしまったのでそこまで出来なかったのですが、自分がプログラムしたものが実際に動くとまた違った感動があると思います。
(次回はコチラのロボットが動く様子をお届け出来るかもしれません)
Q:最後に、プログラミングを通じた社会貢献活動についての想いをお願いします!
(萩原さん)
個人的には、日本から新しい発明を興すようなプログラマーが出てきて欲しいなと思います。
プログラミングって、頭の中が同じであれば誰でも全く同じものを作りだすことが出来るんですよ。
他の職人さん、例えば料理って同じレシピ・調理法であっても味に違いが出るじゃないですか。
でも今日参加してくれた子ども達は年齢や関心度の強さに違いはありましたけど、全員が同じプログラムを作れることが出来た。これって頭さえ良ければ年齢は関係ないと言えると思うんですよ。ですので出来るだけ早いうちからプログラミングに触れる機会があれば、それだけ将来のチャンスが広がると言えます。
実際に、中学生で特許技術を発見した方がいたのですが、そのきっかけも中学の時に出会った先生が授業中に彼の才能を見出して、周りの大人が特許を取るところまでサポートしたと。この例からも、プログラミングの世界は年齢関係なく活躍できる世界と言えますし、最近は日本から新しい発明が生まれていないので、将来世界に役立つ発明をするかもしれない子ども達の可能性を拡げるお手伝いが出来たらいいなと思います。
プログラミング教室およびインタビューにご協力頂きました大石様、萩原様、本当にありがとうございました!